18. 灰かぶり姫だった娘

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お父様の再婚で私には義理の姉が二人出来た。

下のお姉さんと私は、たまたま顔立ちが似ていたのもあって実は陰で仲良くしていた。
いつもより濃く化粧すると本当にソックリになったので、下の姉は家事を時々私と代わってくれたりしていた。

舞踏会の夜、国中の娘は妃になりたいと色めき立っていたが、私は元々目立つのが好きではないのと、王子の容姿がそんなに好みではなかったので家でのんびりしておくつもりだった。

そこへ魔法使いが現れて私を王子の元へ。
仕方なく12時までは楽しんで急いで帰宅したんだけど、片方の靴を拾われたせいで魔法が溶けずに残ってしまった。

なので翌日、私は下の姉とまた入れ替わり、王子と結婚したいと願う姉の願いを叶えてあげた。
靴のサイズも私たちは一緒だったからバレなかった。

そして数年後、私は私でそんなに金持ちではないけど優しい働き者の男性と幸せな結婚をした。

めでたしめでたし。
ファンタジー
公開:18/06/09 21:54
更新:19/06/09 21:45
女性の化粧と演技力をあなどるなかれ。

ことのは もも。( 日本 関西 )

日本語が好き♡
18歳の頃から時々文章を書いています。
短い物語が好きです。
どれかひとつでも誰かの心に届きます様に☆
感想はいつでもお待ちしています!
宜しくお願い致します。

こちらでは2018年5月から書き始めて、2020年11月の時点で300作になりました。
これからもゆっくりですが、コツコツと書いていこうと思います(*^^*)

2019年 プチコン新生活優秀賞受賞
2020年 DJ MARUKOME読めるカレー大賞特別賞受賞
2021年 ベルモニー縁コンテスト 入選

カントー地方在住
 

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