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ママが梅雨のある日わたしに言った。
「今から言う色について思いついたあなたの一番好きなものを言ってね。」

赤「いちご!」
だいだい 「オレンジジュース!」
黄色 「卵やき!」
緑 「キウイ!」
青「わたしの傘!」
藍、紺みたいな色よ「あいいろ?えっとね、ママのかみどめ!」
紫「うーんと、パパのTシャツ!」

「はい、よく出来ました(^^)
それで虹が完成よ‼」

「どういうこと?」

「虹はね、赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の7色で出来ているのよ。

梅雨の晴れ間に見られるあの虹が
りほちゃんの好きなもので出来てるって思ったらワクワクするでしょう?」

「うん♡」わたしはその話を信じた。



6月8日、今日は母の命日だ。
今年も無事にお墓参りを終えたその時、ふと幼い頃母がしてくれたこの話を思い出した。

空を見上げるとさっきまで降っていた雨がやみ、今の自宅辺りに虹がふんわりとかかってた。
ファンタジー
公開:18/06/08 12:28
更新:18/08/04 16:24
フィクションです! 実の母は元気です。 りほちゃんは果物が好き♡

ことのは もも。( 日本 関東 )

日本語が好き♡
18歳の頃から時々文章を書いています。
短い物語が好きです。
どれかひとつでも誰かの心に届きます様に☆
感想はいつでもお待ちしています!
宜しくお願い致します。

こちらでは2018年5月から書き始めて、2020年11月の時点で300作になりました。
これからもゆっくりですが、コツコツと書いていきたいと思います(*^^*)

2019年 プチコン新生活優秀賞受賞
2020年 DJ MARUKOME読めるカレー大賞特別賞受賞
2021年 ベルモニー縁コンテスト 入選

 

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