バスガイド
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「右手に見えますのが……」
バスガイドさんがそう言ったので、右の方を見た。
『左を見ろ』
私の席の右の窓にはそう書いてあった。
なんだこれは。
仕方がない、左を見てやろうじゃないか。
私は通路を挟んで反対側の窓の方を見ることにした。
『ばかやろう。左を見ろ、と指示したじゃないか。お前の右から見たら正面(補足しておいてやる。バスの進行方向だ)が左じゃないか』
通路を挟んで反対側の窓にはそう書いてあった。
なんだこれは。
馬鹿にしているのか。
仕方がない、正面を見てやろう。
「右手に見えますのが……」
バスガイドさんはそう言った。
バスガイドさんがそう言ったので、右の方を見た。
『左を見ろ』
私の席の右の窓にはそう書いてあった。
なんだこれは。
仕方がない、左を見てやろうじゃないか。
私は通路を挟んで反対側の窓の方を見ることにした。
『ばかやろう。左を見ろ、と指示したじゃないか。お前の右から見たら正面(補足しておいてやる。バスの進行方向だ)が左じゃないか』
通路を挟んで反対側の窓にはそう書いてあった。
なんだこれは。
馬鹿にしているのか。
仕方がない、正面を見てやろう。
「右手に見えますのが……」
バスガイドさんはそう言った。
ミステリー・推理
公開:18/06/06 23:06
構成の凝った作品が好きです。
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