スタードーム

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今日はあの子の19回目の誕生日。
なにかステキなプレゼントになるものはないか…と街のショーウィンドウを眺める。

すると、あるものが目に留まった。

その名は
“スタードーム”。

“スノードーム”じゃなくて、“スタードーム”。

雪の代わりに星が降り注ぐようになっていて…地面いっぱいには可愛らしい花々が咲いている。

迷わずそれを手に取り、ラッピングをしてもらう。


プレゼントを渡すための待ち合せ。あの子は大人びたワンピースを着ていた。



その日の夜遅くに、あの子から電話がかかってきた。

あの子は不思議なことを口にした。
「スタードームをずっと眺めていたらね…星々がふたご座を描き始めたの!」

スタードームが描いたふたご座は、とても綺麗だったとあの子は楽しそうな声で言った。

電話を切ったあと、私は呟いた。

「私も欲しいな。スタードーム…」
公開:18/06/07 00:00
更新:19/09/10 18:22
19回目の誕生日 おめでとう 星を大切な貴方に

すみれ( どこか。 )

書くこと、読むことが大好きな社会人3年生。
青空に浮かぶ白い雲のように、のんびり紡いでいます。
・プチコン「新生活」 優秀賞『また、ふたりで』
・ショートショートコンテスト「節目」 入賞『涯灯』



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