最新型郵便ポスト

4
92

実家の母から孫の写真を送って欲しいと連絡がきたので、封筒に娘の写真を詰め込んで切手を貼った。
ポストに投函、これでよし。と思ったらキンコンとアラームが鳴った。
『切手が10円不足しています』
喋った!最新型のポストは凄いな。封筒が写真で重くなって82円じゃ足りなかったのか。なるほど。
見ると、ポストの右側にコイン投入口がある。便利な世の中だ。郵便料金がわからなくても安心だな。
ディスプレイには、10円不足の表示の他に速達・超速達のボタンがあった。
超速達?気になってボタンを押すと追加料金が表示された。まあいいかと財布からお金を投入する。
『超速達モードに変形します』
「え?」
ウィィィンガチャカキンッガコッガコッキュルキュルキュルキュルガシャコンガシャコンシャキーーン!
「ポ、ポストがロケットに…!」
ドヒューーーーーン!
真っ赤なロケットが一瞬で空に消えた。
「実家の屋根突き破るなよ…」
SF
公開:18/06/06 21:30
更新:18/06/07 12:41

のりてるぴか( ちばけん )

月の音色リスナーです。
ようやく300作に到達しました。ここまで続けられたのは、田丸先生と、大原さやかさんと、ここで出会えた皆さんのおかげです。月の文学館は通算24回採用。これからも楽しいお話を作っていきます。皆さんよろしくお願いします。

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容