いわくつき物件
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「え、でていきたい。」
私は不動産屋。目の前にいるのはお客様だ。
「ですがお客様、あの物件にもう40年近く住んでいらっしゃいましたよね。いきなり出ていきたいだなんて、なにか問題でも?」
目の前にいる男は、
「新しく入ってきたやつが、霊感なくてね…。それならまだしも、強烈な散らかし野郎でさ。あっという間に汚部屋よ。もう汚くて汚くて…。成仏することにしたよ。」
そういって幽霊男は、すうっと消えていった。
「あのだらしない住人を入れて正解だな。これでまたひとつ、いわくつき物件を減らすことができたぞ。」
私は不動産屋。腕利きの、である。
私は不動産屋。目の前にいるのはお客様だ。
「ですがお客様、あの物件にもう40年近く住んでいらっしゃいましたよね。いきなり出ていきたいだなんて、なにか問題でも?」
目の前にいる男は、
「新しく入ってきたやつが、霊感なくてね…。それならまだしも、強烈な散らかし野郎でさ。あっという間に汚部屋よ。もう汚くて汚くて…。成仏することにしたよ。」
そういって幽霊男は、すうっと消えていった。
「あのだらしない住人を入れて正解だな。これでまたひとつ、いわくつき物件を減らすことができたぞ。」
私は不動産屋。腕利きの、である。
ホラー
公開:18/06/05 19:57
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