サイン

今日は七夕です。
星がきれいなので短冊に願い事を書いてみました。
笹がなくてカーテンレールにつるしてみたけど、意外と風情があるもんです。
ところで、僕が俳句を始めたと知ったら君はとても驚くでしょう。
あれほど君に誘われたのに、あんなものは暇な老人がやるものだと馬鹿にしていた僕がです。
入道雲や夕焼け、枯れかけた花、野良猫、深夜に響く冷蔵庫の唸り、君の漬けた梅酒。
僕は今、この世の全てが愛しくてそれらを俳句に詠むのです。
君が言った「向こうからサインを送るから」
君のいない寂しさを紛らわすために、それらが君のサインだと、そう思い込もうとしているだけなのかもしれません。
できればもっと分かりやすいサインだと嬉しいです。
今日は七夕です。
また君に会いたいです。

臨時ニュースです。
先ほどNASAの緊急会見が開かれ、現在、こと座付近の星が一つ、光速で地球に接近中の模様。繰り返します。今夜…