雨宿り
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その日はバケツをひっくり返したような大雨だった。
僕は大急ぎで、ひっそりとした神社に駆け込んだ。
急に降ってきたお陰でずぶ濡れだ。
古い本殿の中を見渡すと、小さなバケツが転がっていた。
砂遊びでもしていて落としたのかな…
そう思っていると、この世のものとは思えない程美しい女性がやってきた。
「雨宿りですか?」
そう聞くと、女性はゆっくりと首を振り、
「息子が大切なバケツを忘れてきたと言うので…」と答えた。
結婚してるのか…と残念に思いながら、
さっき見たバケツの事を伝えた。
すると女性は礼を言い、バケツを拾うとすぅっと外に出ていった。
まだ雨が酷いですよ、と言おうとした瞬間。
雨が嘘のように晴れあがっていた。
女性の手には水が入ったバケツ。僕がぽかーんとしていると、女性はふわっと空に上っていった。
あぁ、あの人は神様だったのか…
女性の通った跡を見ると、虹がかかっていた。
僕は大急ぎで、ひっそりとした神社に駆け込んだ。
急に降ってきたお陰でずぶ濡れだ。
古い本殿の中を見渡すと、小さなバケツが転がっていた。
砂遊びでもしていて落としたのかな…
そう思っていると、この世のものとは思えない程美しい女性がやってきた。
「雨宿りですか?」
そう聞くと、女性はゆっくりと首を振り、
「息子が大切なバケツを忘れてきたと言うので…」と答えた。
結婚してるのか…と残念に思いながら、
さっき見たバケツの事を伝えた。
すると女性は礼を言い、バケツを拾うとすぅっと外に出ていった。
まだ雨が酷いですよ、と言おうとした瞬間。
雨が嘘のように晴れあがっていた。
女性の手には水が入ったバケツ。僕がぽかーんとしていると、女性はふわっと空に上っていった。
あぁ、あの人は神様だったのか…
女性の通った跡を見ると、虹がかかっていた。
ファンタジー
公開:18/06/01 20:28
ぽやぽやと思い付いた物語を書いております。素晴らしい作者の皆様の作品を読みながら勉強中の万年初心者。よろしくお願いいたします。
マイペースに投稿再開していければ良いなぁと思ふ今日この頃。
不勉強なもので、もしどなたかの作品と似た内容を投稿してしまっていた場合はご指摘頂けますと幸いです。
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