どこまでいけるCAR

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行きたい所にどこへでも行ける
車が発明された

この世にまだ一台しか
ないので当選した幸運な
人々が休日に

火星を探索したり
土星の輪っかの上を
ドライブしたり
もはやロケットなんていう
古い技術はもう必要ない時代

「息子よ 次の休日は
どこへでも連れて行ってあげよう」
と当選券をヒラヒラさせながら言った

すると男の子は
「本当にどこへでも連れて行ってくれるの」

「ああ本当だとも」
すると男の子は満面の笑みで
「それじゃあ僕
ずっと行きたかったお母さんの所に連れて行って
遠いお星様の所にいるんでしょ」

父は一瞬言葉を詰まらせた
それからぎゅっと息子を抱きしめて

「今回のドライブで行くには
ちょっと遠すぎる

それに君が私よりも
うんと年をとってからでないと
通行許可が出ないんだ

今回は別の場所にしよう
そうだな 母さんの故郷の地球なんてどうだろうか」
SF
公開:18/06/02 07:59
更新:18/11/17 00:33

春星( 神奈川県 )

春星と申します

自宅では一児の親
職場では会社員

そして通勤電車の中では
自称ショートショート作家に
大変身‼︎
車窓を見ながら今日も
ネタを考えています

8月22日作品の星が100を超えました
とても嬉しいです!皆さまに感謝

 

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