海のお仕事
1
100
同窓会。会場の隅に1人でオレンジジュースを傾ける彼女を見つけて声をかける。
「久しぶり。呑まないの?」
「うん、オレンジ好き」
「仕事してるの?」
「うん、海のお仕事」
「意外だね、海運とか?」
「ううん、海を青くしてるの」
「相変わらず不思議ちゃんだね」
「海は青いでしょ? けど掬ったら透明。あれ、私がやってるの」
「確かに……言われてみれば」
「あとは空を青くする人とかも、いるよ。私は海担当」
「そっか、そのお仕事楽しい?」
「うん、とっても!」
そう言って見せる笑顔は、中学時代の記憶を鮮やかに思い出させてくれる。
僕の知らない楽しいを見つけては嬉しそうに教えてくれた日々。
彼女は昔のままで、僕をもう一度、青い春の色に染めてくれたみたいだった。
「久しぶり。呑まないの?」
「うん、オレンジ好き」
「仕事してるの?」
「うん、海のお仕事」
「意外だね、海運とか?」
「ううん、海を青くしてるの」
「相変わらず不思議ちゃんだね」
「海は青いでしょ? けど掬ったら透明。あれ、私がやってるの」
「確かに……言われてみれば」
「あとは空を青くする人とかも、いるよ。私は海担当」
「そっか、そのお仕事楽しい?」
「うん、とっても!」
そう言って見せる笑顔は、中学時代の記憶を鮮やかに思い出させてくれる。
僕の知らない楽しいを見つけては嬉しそうに教えてくれた日々。
彼女は昔のままで、僕をもう一度、青い春の色に染めてくれたみたいだった。
恋愛
公開:18/05/31 23:56
大学生。楽しいことを思いつくと嬉しい。
ログインするとコメントを投稿できます