君のおはようは愛に満ちている

君と永く共に生きて僕は君の事を深く理解した。
君のおはようは愛に満ちている。
おはようからおやすみまでを共にし、幾つもの日々を重ねたのだろうか。
君のため息は深呼吸。
失敗をした僕を咎める気を抑え、また次も任してくれる。
君の嘘は理想の形。
その理想を二人で叶えてきたから君は嘘を吐いた事なんて無いのだろう。
君の紅茶は宇宙一。
本人が言うのだから本当の事なのだろう。僕も飲んでみたかった。
君の僕と比べて柔軟な肢体。
今は関節が硬くなり僕とあまり変わらなくなったけれど。

君の涙は僕の動かなくなった身体に向けられている。
おやすみなさい、マイレディ。
また逢える日まで。
もし、もし逢えたら。君の紅茶を振舞ってくれると嬉しいな。