クラゲ日和

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「ねぇ、知ってる。クラゲって体の99%が水分で出来ているのよ。本当に不思議よね。」初めてのデートで水族館。緊張している僕の腕を引っ張って君が嬉しそうに言ったセリフ。もうかれこれ10年前の出来事である。
 サラバ青春、ようこそ三十路。年を取るのはあっと言う間である。
あれから色々あって、今もこうして独り水族館を訪れクラゲをみに来ている。ここにくる
とのあの青春の日々にすぐに戻れるそんな気がして。
 「ねぇ、ママ。早くクラゲ見に行こうよ。」と小さな男の子が母親の手を引っ張っている
するとその女性が「本当にあなたはクラゲが好きなのね。」というと男の子は「だって、
クラゲの体って99%が水分なんだよ。とっても不思議だよね。」
 幸せそうな親子の姿を見て僕は思った。初恋は実らないって本当なんだなって。
僕もそろそろ前に進まないと。空を見上げると天気雨。南の空には虹がかかっていた。
青春
公開:18/05/29 23:33
更新:18/11/17 00:34

春星( 神奈川県 )

春星と申します

自宅では一児の親
職場では会社員

そして通勤電車の中では
自称ショートショート作家に
大変身‼︎
車窓を見ながら今日も
ネタを考えています

8月22日作品の星が100を超えました
とても嬉しいです!皆さまに感謝

 

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