星砂のお城
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星砂ビーチでカップルが寝転がっていた。
「ちょっと。あの二人、めちゃ可愛いんだけど」
「んー?」
彼女の視線の先には小さな男の子と女の子。二人は波打ち際で砂遊びをしていた。キャッキャッと声が響いている。
「ねー、お城作って!」
「お城? トンネルじゃダメなの?」
「ダメ! お城が良いの! だって、うちらの新居だもん!」
「しんきょ?」
「そう、新居!」
男の子は女の子に言われるがまま、せっせと星砂を積み上げ始めた。
そんな二人のやり取りにカップルが「聞いた?」と顔を見合わせる。
「新居だって」
「大胆だねぇ。でも男の子は意味わかってなさそう」
「あんたは私がお城作って、って言ったらどうする?」
「作るよ」
「えっ……?」
「なんだよ、その反応」
「バカッ!」
二組のカップルはキラキラと輝く海に負けず劣らずの煌めきオーラに包まれていた。
星砂。
それは「幸せを招く」と言われている。
「ちょっと。あの二人、めちゃ可愛いんだけど」
「んー?」
彼女の視線の先には小さな男の子と女の子。二人は波打ち際で砂遊びをしていた。キャッキャッと声が響いている。
「ねー、お城作って!」
「お城? トンネルじゃダメなの?」
「ダメ! お城が良いの! だって、うちらの新居だもん!」
「しんきょ?」
「そう、新居!」
男の子は女の子に言われるがまま、せっせと星砂を積み上げ始めた。
そんな二人のやり取りにカップルが「聞いた?」と顔を見合わせる。
「新居だって」
「大胆だねぇ。でも男の子は意味わかってなさそう」
「あんたは私がお城作って、って言ったらどうする?」
「作るよ」
「えっ……?」
「なんだよ、その反応」
「バカッ!」
二組のカップルはキラキラと輝く海に負けず劣らずの煌めきオーラに包まれていた。
星砂。
それは「幸せを招く」と言われている。
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公開:18/05/29 23:13
まったり。
2022年…3本
2021年…12本
2020年…63本
2019年…219本
2018年…320本 (5/13~)
壬生乃サル(MiBU NO SARU)
Twitter(@saru_of_32)
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