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やっと想いを叶えることができた。ずっとアナタを独り占めしたかったの。
アナタの声を皆が聞くのがゆるせなかった。いつだって私にだけ話しかけて欲しい。ああ、この夢が叶うなんて。
目が覚めた。
首を回してぐるりを見てもあの人はいない。いつものアタシの部屋、独りぼっちの空っぽの部屋。
のっそりと起き上がってテレビをつける。あの人がアタシに微笑みかける。
「おはようございます!今朝のニュースをお伝えします」
アタシは笑顔で挨拶する。
「おはようございます。今日も愛してます」
アナタは照れて返事をしないけど大丈夫。ちゃんと知ってる。アナタもアタシを愛してるって。だから早く迎えに行かなくちゃ。アナタもアタシだけに囁きたいって今見ていた夢が告げたから。
アナタの声をアタシだけのものにしてあげる。
カバンに、買っておいたエンマという名前の大工道具を入れて外に出た。
アナタの舌はアタシのもの。ね、アナタ。
アナタの声を皆が聞くのがゆるせなかった。いつだって私にだけ話しかけて欲しい。ああ、この夢が叶うなんて。
目が覚めた。
首を回してぐるりを見てもあの人はいない。いつものアタシの部屋、独りぼっちの空っぽの部屋。
のっそりと起き上がってテレビをつける。あの人がアタシに微笑みかける。
「おはようございます!今朝のニュースをお伝えします」
アタシは笑顔で挨拶する。
「おはようございます。今日も愛してます」
アナタは照れて返事をしないけど大丈夫。ちゃんと知ってる。アナタもアタシを愛してるって。だから早く迎えに行かなくちゃ。アナタもアタシだけに囁きたいって今見ていた夢が告げたから。
アナタの声をアタシだけのものにしてあげる。
カバンに、買っておいたエンマという名前の大工道具を入れて外に出た。
アナタの舌はアタシのもの。ね、アナタ。
ホラー
公開:18/05/31 03:15
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