余韻の季節

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あーここも浮腫んでる。
メイクも落とさないでコンタクトも外さないで寝ちゃってたんだ。
会社の飲み会で潰れるなんてだっさいなー自分。

「矢本さんってモテそうですよね」
どこがやねん。モテへんわ。モテてたらこんな生活してへんわ。
アルコールの余韻に浸りながら、関西人でもないわたしは心の中だけでは関西弁を器用に使いこなしていた。
ワンルームの部屋に脱ぎ散らかした服の山。夥しいほどの酒。こりゃモテへんわ。
二十歳を過ぎたころから先輩に飲まされて今ではすっかり酒と共存依存してしまっている。

二日酔いの身体に鞭を打ち外に出た。
もちろんシャワーを浴びてメイクもし直して可愛い服で着飾ってから。
白日に照らされた浮腫んだ肌が紫外線を吸収していく。
陽射しは暑いが、風は涼しい。
夏はもう近いところまで来ているらしい。
わたしは歩く。
春の余韻を味わって、夏を待つ。

恋の仕方忘れちゃったな。
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公開:18/05/28 09:16
更新:18/05/28 12:32

oto( 茨城 )

Otoです。
ショートショートは全く造詣がなく拙い文になりがちですが、めげずに読んでいただけるとありがたいです。
よろしくお願いします!

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