合宿の途中に

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私は女子ソフトボール部のキャプテン。
春の大会の惨敗を受けて、緊急合宿の開催を提案。
反対意見も覚悟していたが、満場一致で実施が決定。
みんなでマイクロバスへと乗り込み、目的となる宿へと向かった。
しかし何だか様子がおかしい。
明らかに道を遠回りしている。
見えてきたのは美しい海。
途端に部員が騒ぎ始めた。
「わー!泳ぎたい!」
「停めて下さい!」
私が静止しようとすると、何と監督が、
「いいよ!」
と返答。
マイクロバスは本当に停車。
あっという間に着替える部員達。
その大胆なビキニは何だ!
君に至っては、ほぼヒモじゃないか!
そんなハレンチな恰好をして、続々とビーチへ駆け出していく。
私は驚きで声も出ないまま、狂乱の光景をただただ見つめる。
そしてとうとう気付いてしまった。
「こ…これが水着回なのか!」
次の瞬間しぶきがかかり、私のTシャツが完全に透けた。
我々はそういう対象なのだ。
青春
公開:18/05/26 20:17
更新:18/05/26 20:28
水着 部活

裏本田・柴志朗( 東京都 )

心理学科卒構成作家。
近年のお仕事→ラジオ、ラジオCM、アイドルバラエティ、TIF、お笑いライブ、芸人さんのネタ作成協力など
MXTV「おはよう!アイドル長屋REMIX」放送中です。
好き→プロレス、野球、アニメ、特撮

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