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車窓から差し込む柔らかな朝日を浴びた
ポニーテールがよく似合うあの娘
名前も知らないけれど
毎朝同じ電車に揺られて

春にはピカピカのローファー
夏には白い丸の襟ブラウス
秋には紺色のセーラー
冬には白いマフラー

特に好きとかそういうわけじゃないけれど
なぜか気になるあの娘
あの娘がいない日はなんだかちょっぴり寂しい気持ちになる

そして季節は巡り
ある日あの娘は突然姿を消した
次の日もその次の日も
お休みの日が終わって月曜日の朝も
あの娘の姿はなかった

こんな気持ちは小学生の頃に
大好きだったアイスクリームが駄菓子屋さんから
ある日突然姿を消して以来だった
そんなことを考えながら見上げた窓の外には
淡いピンクの花びらの雨が降っていた

そうか、あの娘もきっと大人になったんだね

くたくたのネクタイを締めなおしたら
今日も1日頑張れそうな気がした

「またいつかどこかで会えたらいいな」
青春
公開:18/05/24 14:14

もえぞう( 福岡県 )

こんにちは。

思いついた事を気まぐれに投稿します。

詩を書くのが趣味で、

座右の銘は【シャツのボタンはいちばん上まで】です。

よろしくお願いします。

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