ほくろをつなぐ
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入浴中ふと左腕を見ると肘のあたりに見覚えのないホクロを見つけた。
3つ小さなほくろが近くに集まってできているように見えた。
風呂上がりそのホクロを眺めていたら無意識にペンでそのホクロをつないでいた。
つないだホクロは三角形になった。
すると、三角形から白い光がまっすぐ天井に向かって上がった。
「わわ、わわわわわわ」
何も溢れていないのに、傾けるとよくない気がして右手を左肘に当てて、あと、家の中にその光が当たってるのもマズイ気がしてベランダまで走って外に向かって肘を放り出した。
光はどんどん高く黒い空の上まで伸びて行き、私の左腕は瞬間重力もなにもない感覚になった。肘おきを置いているくらいに。
空に伸びた光は少しずつ上から薄くなり、最後に種火のような弱さになって消えた。目の前には風呂上がりに落書きしただけになった腕が残った。
光の行方をもう一度探した。やっぱり空は暗いままだった。
3つ小さなほくろが近くに集まってできているように見えた。
風呂上がりそのホクロを眺めていたら無意識にペンでそのホクロをつないでいた。
つないだホクロは三角形になった。
すると、三角形から白い光がまっすぐ天井に向かって上がった。
「わわ、わわわわわわ」
何も溢れていないのに、傾けるとよくない気がして右手を左肘に当てて、あと、家の中にその光が当たってるのもマズイ気がしてベランダまで走って外に向かって肘を放り出した。
光はどんどん高く黒い空の上まで伸びて行き、私の左腕は瞬間重力もなにもない感覚になった。肘おきを置いているくらいに。
空に伸びた光は少しずつ上から薄くなり、最後に種火のような弱さになって消えた。目の前には風呂上がりに落書きしただけになった腕が残った。
光の行方をもう一度探した。やっぱり空は暗いままだった。
公開:18/05/23 22:49
にそいち なながつ
まずは100話お話を作るのが目標です。
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