プロとして

『マスター、少し苦めのブレンドで』
いつも来る常連のお客さん。でも、ちょっぴり寂しげな感じ。どーしたんですか？返事がない。そっとしといてあげよう。

『マスター、珈琲にはミルクと砂糖を添えてあげて』
今日はお連れさんが一緒ですね。あれ？指輪が光ってる。あっ、ご結婚されるんですね、それはおめでとうございます。優しそうな方じゃないですか！末永くお幸せに。

『マスター、カフェラテで』
ちょっとお疲れのご様子ですね。大丈夫ですか？なんか心の拠り所を失ったようなお顔。心配です。今日はゆっくりして行ってくださいね。マスター、お代わり差し上げて。

『マスター、レモンティーを』
今日は珈琲ではなく、よく眠れるように紅茶にしましたよ。ハーブも少し加えてありますから、グッスリ眠れますから。

今日も一日よく働きました。お客様の好みに合わせて温度を調節するのも私たちコーヒーカップの大切なお仕事ですからね。