ボトルメール
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浜辺で日課の散歩をしていると、波打ち際で瓶に入った手紙を見つけた。手に取って開けてみると黒い袋に入った数枚の写真も一緒に入っていた。
手紙には20年前の日付が書いてあった。
「海の向こうの方へ」と始められた文章、所々滲んで読めない文字もあったが、読める文字の中に私が住むこの町の名前があった。ふと写真を見るとそれは見覚えのある町の写真だった。
どうやら20年前にこの海から流したボトルメールは時を経てまたこの場所に戻ってきたようだ。まるでタイムカプセルのようなその手紙と写真を手にして私は写真と同じ場所へ向かった。
写真と比べると町は建物が新しくなっていて、公園は遊具が変わっていた。人も心なしか少なく見える。これも時代か、と変わりゆく風景に思いを馳せながら最後の写真を見た。
それは海の写真だった。
散歩をしていた浜辺まで戻ると、海は写真の風景と変わらず鮮やかな青色に輝いていた。
手紙には20年前の日付が書いてあった。
「海の向こうの方へ」と始められた文章、所々滲んで読めない文字もあったが、読める文字の中に私が住むこの町の名前があった。ふと写真を見るとそれは見覚えのある町の写真だった。
どうやら20年前にこの海から流したボトルメールは時を経てまたこの場所に戻ってきたようだ。まるでタイムカプセルのようなその手紙と写真を手にして私は写真と同じ場所へ向かった。
写真と比べると町は建物が新しくなっていて、公園は遊具が変わっていた。人も心なしか少なく見える。これも時代か、と変わりゆく風景に思いを馳せながら最後の写真を見た。
それは海の写真だった。
散歩をしていた浜辺まで戻ると、海は写真の風景と変わらず鮮やかな青色に輝いていた。
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公開:18/05/24 16:45
Twitter: @nbaji9
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