連続小説 三つの願い

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ああ、我が愛しき息子、リーよ。王の娘、サーヤと結婚するのだ。どんな手段を使っても構わん。上手く王に取り入れば我が一族の繁栄は間違いない。やってくれるな。嫌です、父上。私は権力のために結婚などしたくありません。お前、誰か契りを結んだ娘でもいるのか。いいえ、その様な者は。ならば良いではないか。なあに、少しの間、我慢すればよい。もし、この計画がバレそうになったら、これを使え。これは。媚薬だ。これを使えば女はお前の思うままだ。お前は儂に似て美形だ。女の口を塞ぐのは得意だろ。姫様、お命頂戴します。誰か助けて。待て、その者を離せ。誰だ、お前は。知る必要はない。お前たちはここで死ぬからだ。テヤー。大丈夫ですか、姫様。あなたは。名乗る程の者ではありません。さあ、早く逃げるのです。はぁ~あの素敵な黒騎士は一体、どこの誰だったのかしら。もう一度、会ってお礼がしたいわ。そしてその後は・・・キャッ。恥ずかしい。
公開:18/05/23 19:01

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