連続小説 三つの願い

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サーヤ様、マーサ様、女の子は皆、眠り姫なのです。悪い魔法使いに呪いを掛けられて、ずっと眠っています。でも、いつの日か白馬に乗った王子様が現れて王子のキスで呪いを解き、目覚めるのです。あなた方二人にも将来、お似合いの王子様が現れる事でしょう。ねえ、お姉様、私達の将来の王子様はどんな方かしら。そうね、身分の差など気にせず、私を強引に連れ去ってくれる人かしら。手に手を取って逃避行するの。そして安息の地で二人仲良く暮らすの。サーヤ様、それは問題発言ですよ。それではマーサ様はどんな方を想像していますか。そうね、相手が来るのをずっと待っているのも退屈なものよ。そうだわ。私の方から相手を探しに行きましょう。私が迎えに行くの。やれやれ二人揃ってお転婆ですね。誰に似たのやら。それでは婆やの望みは何。私の望みはお二人が健やかに成長されて、お二人の結婚式に参列する事で御座います。きっとお二人ともお綺麗でしょう。
公開:18/05/23 18:55

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