連続小説 三つの願い

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おお、神よ、罪深き私をお許し下さい。全ては私が悪いのです。そう、こんな美貌と美声で生まれて来てしまった私が。ああ、なぜ男どもは私を取りあい喧嘩をするのか。私が願うのは平穏な日々だと言うのに。こんな所に居りましたか、サーヤ姫。あなたは大臣。何の用ですか。私は貴方の要求通り、願いを叶えたはずです。約束したはずですよ。もう、あの事で脅迫しないと。ええ、確かにしましたね。そんな約束。爵位も頂きました。でも、私が本当に欲しいのはあなたなのですよ。やめて、離して。良いではないですか。お前など死んでしまえば良い。ヒュッ、ガシャーン。ああ、何と言う事。私があんな事を願ったばかりに大臣はシャンデリアの下敷きに。でも、元はと言えば大臣が悪いのです。人を脅迫し、私の操を奪おうとするから。ああ、私は不幸を呼ぶ女。私が願えば周りで誰かが死んでしまう。何と恐ろしい事か。神よ。あなたは私に何と言う試練を与えるのですか。
公開:18/05/23 19:16

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