八百比丘尼(やおびくに)伝説
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ここは、福井県の小浜海岸
「ちょっといいですか?」
浜辺にいる若い女性に声をかけた
すらりとして色白な美人だった
なにもナンパをしにきたのではない
私は、通称ミステリーハンター
B級雑誌で、各地の伝説や怪奇現象のオカルト記事を書いている
名刺を指し出しながら
「八百比丘尼(やおびくに)について調べています」
と告げると、ある寺を紹介してくれた
流石、地元ではかなり有名なようだ
八百比丘尼は、全国的にも大変有名な伝説だ
間違って人魚の肉を食べてしまったために歳をとらなくなった娘の伝説だ
少女は私に言った
「村人から、死ななくなった化け物だといわれ怖がられました
夫や友人たちにも先立たれ、一人ぼっちで大変寂しい思いをされたことでしょう
そっとしておいてあげれないものでしょうか」
うつむき加減に
「私も、取材で知らずに人魚の肉を食べてしまったのです」
「ちょっといいですか?」
浜辺にいる若い女性に声をかけた
すらりとして色白な美人だった
なにもナンパをしにきたのではない
私は、通称ミステリーハンター
B級雑誌で、各地の伝説や怪奇現象のオカルト記事を書いている
名刺を指し出しながら
「八百比丘尼(やおびくに)について調べています」
と告げると、ある寺を紹介してくれた
流石、地元ではかなり有名なようだ
八百比丘尼は、全国的にも大変有名な伝説だ
間違って人魚の肉を食べてしまったために歳をとらなくなった娘の伝説だ
少女は私に言った
「村人から、死ななくなった化け物だといわれ怖がられました
夫や友人たちにも先立たれ、一人ぼっちで大変寂しい思いをされたことでしょう
そっとしておいてあげれないものでしょうか」
うつむき加減に
「私も、取材で知らずに人魚の肉を食べてしまったのです」
ファンタジー
公開:18/05/22 21:22
更新:18/05/23 09:31
更新:18/05/23 09:31
ペンネーム
海山 道三
みやま どうさん
「文章千本ノック」の一環で超ショートショートを投稿させていただきます
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