お願い

ねえ、お母様、この猫を買って。お願い、お願い
大丈夫なの。絶対に苦労するわよ。
大丈夫よ、お母様。大事に世話をするから
しょうがないわね。分かったわ。買いましょう

その日から、「子猫猫の子この猫子猫」との共同生活が始まった

もう、駄目じゃないの、子猫猫の子この猫子猫。何度、言ったら分かるの。
猫なんだからニャーと言いなさい。近所からまた嫌味を言われるじゃないの。
ワオーン、ワオーン
泣きたいのはこっちに方よ。
ああ、神様。この子猫猫の子この猫子猫を普通の猫の様にニャーと喋れるようにして下さい
その瞬間、空が白く光り輝き、神様が現れた
お前のその望み、叶えて進ぜよう
光が消え、神様がいなくなると、いきなり子猫猫の子この猫子猫が叫んだ
ニャンて事をしてくれたんだ。吾輩は周りの皆から崇拝の対象だったのに。これでは只の猫ではないか
あ～、神様。吾輩の偉大さを教えるためにこいつを猫にして下さい