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ある日、ドブで弱っている人魚を見つけた。
手乗りサイズの小さな人魚。美しい顔は泥にまみれ、酷く苦しそうだ。僕は彼女を家に連れ帰った。
泥を洗い流してあげると彼女は少し元気になった。
彼女のお腹が小さく鳴る。人魚は何を食べるのだろう?
僕は彼女に手を伸ばす。

彼女が僕の指に噛みついた。僕の肉を食い、血を啜っている。
でもとても幸せそうな笑みを浮かべている。僕は指の痛みを忘れ、好きなようにさせた。

半年後、彼女は人と同じ大きさになった。今日も浴槽で僕を待ってくれている。
でもごめん、もう君の食事を用意できない。
今、警察が外に来ている。僕を殺人の容疑で逮捕しに来た。
だから決めた。君の最後の食事に僕がなろう。
君は美味しそうに僕を食べる。これでずっと君と一緒だよ。

警察が家に突入する。彼らはそこで見た。美しい人魚の姿を。
そして彼女の幸せそうな食事を見て、彼らも彼女の食事を探しに出た。
ホラー
公開:18/05/20 20:14

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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