その願い誰が・・・
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赤の短冊は両親への感謝,黄色の短冊に人間関係を大切にする願いを書き,こよりで笹に結わえると,願いが叶う.そんな噂を聞いたのは野良仕事の合間だった.川の畔で水浴びをして,水鳥の群れが舞う空を眺めながら,願い事は真面目に働いて叶える物だと思った.明日会う彼女の事を想う.真面目が一番だ.でもひょっとしたら・・・
夕闇がせまる中あれこれ悩んで赤い短冊に彼女の両親への感謝の言葉,黄色の短冊には「彼女と一緒に暮らしたい」と書いて,手ごろな笹に結んだ.
明くる日,橋を渡って久しぶりに会った彼女はご機嫌斜め.「これなあに?」と,昨日吊るしたはずの赤い短冊を出した.なぜ彼女が?と思いつつも噂話と僕の思いを語った.「あなたがその伝承を知らないなんて意外だったわ,こっちのお願いは喜ぶと思う.でもね.」驚いた彼女は黄色い短冊を差し出した「この願いはあなたにしか叶えられないの.もっとしっかりしてよ,牽牛・・・」
夕闇がせまる中あれこれ悩んで赤い短冊に彼女の両親への感謝の言葉,黄色の短冊には「彼女と一緒に暮らしたい」と書いて,手ごろな笹に結んだ.
明くる日,橋を渡って久しぶりに会った彼女はご機嫌斜め.「これなあに?」と,昨日吊るしたはずの赤い短冊を出した.なぜ彼女が?と思いつつも噂話と僕の思いを語った.「あなたがその伝承を知らないなんて意外だったわ,こっちのお願いは喜ぶと思う.でもね.」驚いた彼女は黄色い短冊を差し出した「この願いはあなたにしか叶えられないの.もっとしっかりしてよ,牽牛・・・」
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公開:18/05/20 18:53
更新:18/06/03 18:28
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