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なんの才能もない。

自分で自分のことをそう思うようになったのは、いったいいつ頃からだろうか?

その時からより一層、今生きていることの意味を考え、死にたい気分にもよくなる。

脳はそんなことを考え出すと、止まらない。
ずっとずっと、そのことについて考えている。

ダメだ。

今夜ももう寝よう。

眠りにつくのは早いほうだと思う。
色々考えていても、いつの間にか眠りに落ちてる。

そして、なかなか起きない。
いや、起きられないのは子供の頃からだ。

なかなか起きられない選手権がもしあれば入賞間違いなしなのに!

と、思うくらい起きられない。

そうだ、これが唯一の自分の才能なのだきっと。

そんなことを考えながら寝返りを打つと、いつも眠ってばかりの飼い猫が、ふとこちらを見て短く「にゃ」と鳴いた。

そうだ、自分の前世はきっと猫だったんだ。
だから人間のすることは、全て苦手にゃのだ。
ファンタジー
公開:18/05/19 04:12
更新:19/06/13 23:05

ことのは もも。( 日本 関東 )

日本語が好き♡
18歳の頃から時々文章を書いています。
短い物語が好きです。
どれかひとつでも誰かの心に届きます様に☆
感想はいつでもお待ちしています!
宜しくお願い致します。

こちらでは2018年5月から書き始めて、2020年11月の時点で300作になりました。
これからもゆっくりですが、コツコツと書いていきたいと思います(*^^*)

2019年 プチコン新生活優秀賞受賞
2020年 DJ MARUKOME読めるカレー大賞特別賞受賞
2021年 ベルモニー縁コンテスト 入選

 

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