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「…ああ…タバコ吸いたい…。」
俺は、通り魔に腹を刺されて路地裏に独り。
すると、あろうことか二足歩行の白い兎が、足を止めこちらに近づいてきた。
「オメエ、どした。死にかけてんな。」
偉くぞんざいな口調で俺の顔を覗きこむ。
「…そだ、何かおもしれぇこと言えよ。なら助けてやらねえこともねえ。」
そいつは、ウサギの癖に人間臭くニタァと笑った。
「何だよ…もういい、勝手に死ねや。アバよ!」
白兎は、また駆け出そうといた。
「ま、待て!」
自分でも驚くほどの太い声が出た。兎野郎は無表情に顔だけこっちへ向けた。
俺は、死に際の息を吸い、兎に裏ピースをした。
「…火、貸してくれませんか…?」
刹那、兎の癖に鳩が豆鉄砲喰らったような顔をしたかと思うと、鬼神のような大音声で爆笑した。すると、間髪いれずそいつは俺の首根っこを掴んで風のように駆け出した。
目覚めると、病院のベッドにいた。
俺は、通り魔に腹を刺されて路地裏に独り。
すると、あろうことか二足歩行の白い兎が、足を止めこちらに近づいてきた。
「オメエ、どした。死にかけてんな。」
偉くぞんざいな口調で俺の顔を覗きこむ。
「…そだ、何かおもしれぇこと言えよ。なら助けてやらねえこともねえ。」
そいつは、ウサギの癖に人間臭くニタァと笑った。
「何だよ…もういい、勝手に死ねや。アバよ!」
白兎は、また駆け出そうといた。
「ま、待て!」
自分でも驚くほどの太い声が出た。兎野郎は無表情に顔だけこっちへ向けた。
俺は、死に際の息を吸い、兎に裏ピースをした。
「…火、貸してくれませんか…?」
刹那、兎の癖に鳩が豆鉄砲喰らったような顔をしたかと思うと、鬼神のような大音声で爆笑した。すると、間髪いれずそいつは俺の首根っこを掴んで風のように駆け出した。
目覚めると、病院のベッドにいた。
ファンタジー
公開:18/05/19 01:57
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