3人のR

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竜、雷太、瑠偉は同じ日に同じ産院で生まれた。しかしその後交流はなかった。

22歳になったとき、3人はたまたま、それぞれの存在を知った。同じ日に同じ産院で産まれた。強く心を揺さぶられた。

3人とも、現在の自分にわずかな不満があった。

竜が卒業研究でタイムマシンを作った。3人は自分たちが産まれた日に戻り、自分たちを入れ替えようと思った。違う家庭で育ったらきっと違う人生が待っている。3人はそれぞれの希望を胸に時を戻り産院に向かった。

ひどい嵐の夜だった。辺り一帯は停電となり、産院も混乱を極めていた。そこで3人は驚くべき光景を見た。

それぞれの母親が乳児室に来ては、子どもを入れ替えていく。最終的に3人全員が違う親の子供として育っていたのだった。

僕たちは、母親に捨てられたのだろうか?それとも何かわけがあるのだろうか?

3人は子供入れ替えという目的も忘れ、呆然と立ち尽くしていた。
その他
公開:18/02/20 16:09
三人のあーる

いづみ( 東京 )

文章を書くのが大好きです。

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