トイレットペーパー供給システム

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トイレットペーパー自動供給システムが開発された。水道のように、ペーパーが無尽蔵に出てくるのである。これにより、ペーパー切れによる悲劇が無くなる。人々は大喜びした。

契約時にはペーパーの種類を選択できる。ダブルかシングルか、再生紙かバージンパルプか。ここまでが基本契約である。それ以外にオプションで香りやプリントが選択できる。高級紙路線の会社も出てきた。

次第に会社間の競争が激化し、バージンパルプのペーパーが超安値になった。人々は無頓着に使い、大量消費するようになった。これが国際的な環境問題にまで発展した。

国際社会からの圧力を受け、政府は都道府県別に一人当たりの消費量を出し、ワースト県にトイレットペーパー税を課すことにした。
課税されるのが嫌な人々はペーパー使用量を減らした。

結果、倒産する会社が出てきて供給システムは崩壊し、人々はまたペーパー切れの恐怖に怯えるようになったのだ。
その他
公開:18/02/20 21:58

いづみ( 東京 )

文章を書くのが大好きです。
いつかちゃんと書きたいと思っているネタが3本ありますが、いまだ手付かずのまま。
まずはショートショートで修行します。

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