月の自立

月は悩んでいた。嘆いていた。屈辱を感じていた

なぜ、わたしは太陽の光を反射する存在なのか。なぜ自分で発光できないのか。

地球だって自分で発光しているのに。日本とかいう場所は、地形がくっきりわかるほど光り輝いているのに。

月明りを美しいと言ってくれるモノもいる。しかしその明かりは太陽があってこそだ。太陽に依存しないとわたしの美しさは出せないのだ。

わたしは自立したい！
ギラギラとまぶしいほどの光を発したい。
三日月も新月も無い、満月だけの月になる。

毎日がスーパームーン。お願いし放題。
毎日が十五夜。お団子食べ放題。

どう？わたしが自立したほうが幸せになれそうでしょ？

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あっ。