溜まる輪ゴム

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「ねえ、みんな。
 輪ゴム溜まってない?
 どうしてる?
 何に使ってる?」

機関銃のように花子が話し始める。
みんなって、オレと花子しかいないのに。
こうなると人の話は全く聞かないので、勝手にしゃべらせておく。

「なんで資源ゴミに輪ゴムが無いのかしら?
 輪ゴムほど再利用できそうなものもないじゃない?
 絶対どの家でも困ってると思うのよね」

ふんふん
 
「輪ゴムって年間どれだけ生産されてるか知ってる?
 そのうちの何割が捨てられてると思う?
 その捨てられてる輪ゴムのうち、ほぼ新品ってどの位あるかわかる?」

へーへー

「そこであたしね、発明したの。誰もが輪ゴムを再利用する画期的なシステム。特許も申請したのよ」

そりゃーすげーやー


ばちん!!


いきなり顔に輪ゴムが飛んできた。

「ん~まだ改良が必要ね」

…どんなシステムなの?

「完成したらね、ふふ」

なんか怖い
その他
公開:18/02/19 22:49

いづみ( 東京 )

文章を書くのが大好きです。

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