牛乳たっぷりのコーンフレーク

私はいつも休みの日には寝すぎてしまう。

今日も起きたら隣にあなたはいなくて、リビングから聞こえる微かなテレビの音が先に起きているって主張をしているみたい。


「お、やっと起きたんだ。今日もよく眠ってたね。」

気だるい体を動かしてリビングへと向かうと、あなたはそう言ってテキパキと準備を始める。


窓からの日差しがテーブルに並べられたお皿に反射して私はその眩しさに一日の始まりを感じた。

「ほら、君の大好きな牛乳たっぷりのコーンフレーク！」

そうニコニコしながら私に言ってくるあなたを見ていると、こう思う。


ロマンチックでも、お金持ちのように豪華でもない。

ありふれた日常の一コマ、これが幸せなんだって。