流れ星製造機(400字ver)

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「今夜タヌキ山公園に集合な?」
下校途中に健太に声をかけられた。
「面白いもの手に入れたんだ」
何?と聞いても教えてくれない。

…うう、寒い
晩秋の夜は冷える。
好きな星座を目で追っていると声がした。
「おっ、早いな」
「遅いんだよ。言い出しっぺのくせに」
「まあまあ」
馬の耳に念仏だ。
「何だよ?いいものって」
気になって仕方がない。
「コレさ。流れ星製造機」
…は?

A3大の黒板にパソコンのキーのようなボタンがビッシリ。
よく知ってる星々の名がそこに刻まれていた。
例えば「フォーマルハウト」
秋の一つ星の名だ。
「押してみな」

押してから二人で夜空を見上げ待つ。
その星が10秒ほどで光の筋となって流れた。
「す…げぇ」
でも、流れてしまったらその星はもう。
「大丈夫さ。明日になると戻ってる」
なら安心だ。

「これは?」
アース…
「ヤバイだろ。これだけは怖くて押せないんだよ」
SF
公開:18/02/19 01:02

Kato( 愛知県 )

ヘルシェイク矢野のことを考えてたりします
でも生粋の秦佐和子さん推しです

名作絵画ショートショートコンテスト
「探し物は北オーストリアのどこかに…」入選

働きたい会社ショートショートコンテスト
「チェアー効果」入選

ありがとうございます

 

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