自信

私は一度自分を見直して、本、小説、ショートショートを読み漁った。いくらたくさんの評価を頂いてる作品であろうと、自分の作品達に自信が持てずにいたからだ。
一歩引いてショートショートに向き合ってみると、それはもう素晴らしい作品に溢れていた。巧みな言葉遣いに表現方法に話の内容。どれも私なんかじゃとても思いつかないであろう発想の賜物がごろごろと落ちていた。
そこでショートショート作家見習いの血が騒ぎ、久しぶりに一本書こうと思いたった。
だが、どんなに頭を働かせても言葉が出てこない。

スランプから逃げ出すように、夜中にも関わらず家を飛び出した。
とは言っても散歩をしに行っただけである。散歩すると発想力が上がるとか。
自分の無力さに落胆しながら、公園のベンチに座る。たまに通る車に飛び込んだら楽だろうかとも考えた。
散歩の甲斐あってか、こんなことを閃いた。
この苦悩を書き出してしまおうと。