アルラウネの花言葉

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アルラウネ。

人の姿をした植物の魔物。その振る舞いは人となんら変わらない。

地面から引き抜かれるとき、すさまじい悲鳴をあげて、聞いた者を発狂させるという。

一方で、連れ帰って大切に扱うと、主人に幸福をもたらすとも言われている。

日本の座敷童のような存在だ。

そんな不思議植物が、我が家にはいたりする。

「マスター、ほら、コールスローサラダを作ったんですよ。」

トントンとリズミカルに包丁の音をさせていたと思ったら、嬉しそうに顔をほころばせ、山盛りキャベツの千切りを運んでくる。

「しかも、これは、ただのキャベツの千切りではありません!」

「幾らか”私の手が加わっている”のです、クスン。」

泣くな、というかマジ食べさす気ですか。

はぁ…、やれやれ、確かに貴重な存在なのだけれど。

「頭の中、お花畑だからなあ。」

「えへへ、テレますね。」

彼女(植物)的には褒め言葉らしい。
ファンタジー
公開:18/02/17 04:15
更新:18/02/18 03:35

誰か

心楽しい読書になりますように。

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