純愛

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僕はただ、キミとずっと一つでいたいだけなんだ。

キミだってそうだろう?
だから、こうして僕をぎゅっと抱きしめて、
動けないほどにぎゅうっと抱きしめてくれているんだろう?

そのはずなのに、キミは少しずつ変わっていってしまう。
僕を包んでいた体積が徐々に減り、僕を抱きしめていたその力は弱まり、
少しずつ少しずつ、僕はゆらゆらと揺れ始める。

そして最後にはキミは跡形もなくなり、僕だけが残される。

それでも少しだけ希望があるとすれば、それは、
キミがいなくなったからこそ、僕の体に刻まれた「アタリ」の文字が浮かび上がるってことだろうか。

棒アイスの哀愁
その他
公開:18/02/17 22:25

いづみ( 東京 )

文章を書くのが大好きです。

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