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学校の帰り道、公園に名も知らない花が咲いていた。友人はじっくり観察しようと花に触れる。
イテッ
指に棘が刺さり、血がポトリと地面に落ちた。
翌日、二人でもう一度、公園へ行って見た。すると友人の顔が付いた花が咲いていた。
友人は気持ちが悪いとその花を棒で薙ぎ払う。奇妙な事はその日に起こった。友人はその花の様に棒で殴られた状態で死んでいたのだ。私はあの花のせいだと思った。友人があんな事をしたから。そして、ハッと思いだした。友人を助けようと草藪を掻き分けた時に、私も怪我をして血を流したのだ。私は恐怖した。この後、何が起こるのか予想が付いたからだ。
私は急いで公園に行って見た。すると今度は恐怖に怯える私の人面花が。
私はこの日から人面花を監視した。

一ヶ月が過ぎた頃、公園から人面花は消えていた。
ああ、良かった。あの人面花から解放された。
ホッと私は安堵した。だが・・・
それは俺の事かい。相棒。
公開:18/02/16 14:07
更新:18/02/16 22:07

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