寝坊

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じゅわ、じゅわわわ〜
目覚まし代わりのその音で僕は目を覚ます。
と、同時に空腹感に気づく。
んー、ちょっと寝すぎたのかもしれない。
僕の腹時計は正確なんだ。長く寝た分お腹が空いているんだろう。
さて、そろそろ外に顔をだして、みんなに挨拶もしないといけない。外では、春のポカポカ陽気が待っているはずだ。
僕は胸を踊らせて、外に飛び出した。

「え?」

外は、春のポカポカ陽気とは程遠い、灼熱の太陽が照りつけていた。
「リス?」
仲良しのカエルだ。彼は僕より早く目覚めていたようだ。
「おはよう、今は春だよね?」
「何を言っているんだい?もうとっくに夏だよ」
「でも、じゅわーって音が……」
「ああ、雪だるまさんが溶けた音だね」
「雪だるま?」
「夏を感じたいって言って、さっきまでそこにいたんだ」
「……」
「感じた瞬間に溶けちゃったんだけど、まさか君が寝ている真上にいたなんて。」
ファンタジー
公開:18/02/16 02:20

ぷー( 松山 )

綺麗な文章が好きです。
コメントもらえたら喜びます。
そろそろ秋だなぁ

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