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ある日、お風呂の鏡が白く濁っている事に気が付き、掃除をする事にした。
鏡を磨いていると、ふと不思議な感覚を覚えた。真剣に磨いているつもりだったが、鏡に映る自分の顔はニコニコと笑っていたのだ。
「…変なの。」
ピカピカに磨き上げた後、さっそくお風呂に入ってみた。湯気で曇ったガラスを手で拭うと、鏡に映った私の顔は少しにやけて、ツーっと鼻血が垂れていた。驚いて咄嗟に鼻の下を触るが、手には何も付かない。
「一体何なの!?」
怒鳴ると、鏡に映った私は焦った顔をして気まずそうにそっぽを向いてしまった。思春期の少年のような反応に苛立ち、鏡を拳でドンと叩くと、すすり泣く声が風呂場にこだまし、鏡の表面から水が溢れた。
気味が悪いので、私はすぐに引っ越す事にした。
やっと引っ越しを終え、荷解きで疲れた身体を癒そうとお風呂に入った。
鏡を見ると…私の顔がにっこり笑って、出来ないはずのウィンクをした。
鏡を磨いていると、ふと不思議な感覚を覚えた。真剣に磨いているつもりだったが、鏡に映る自分の顔はニコニコと笑っていたのだ。
「…変なの。」
ピカピカに磨き上げた後、さっそくお風呂に入ってみた。湯気で曇ったガラスを手で拭うと、鏡に映った私の顔は少しにやけて、ツーっと鼻血が垂れていた。驚いて咄嗟に鼻の下を触るが、手には何も付かない。
「一体何なの!?」
怒鳴ると、鏡に映った私は焦った顔をして気まずそうにそっぽを向いてしまった。思春期の少年のような反応に苛立ち、鏡を拳でドンと叩くと、すすり泣く声が風呂場にこだまし、鏡の表面から水が溢れた。
気味が悪いので、私はすぐに引っ越す事にした。
やっと引っ越しを終え、荷解きで疲れた身体を癒そうとお風呂に入った。
鏡を見ると…私の顔がにっこり笑って、出来ないはずのウィンクをした。
ホラー
公開:18/02/15 17:27
更新:18/02/15 17:33
更新:18/02/15 17:33
普段は曲を作って歌ってます。
妄想と空想が好きです。
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