人情チョコ
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母が突然バレンタインチョコを送ってきた。最近彼女と別れた僕への、母なりの労わりだろう。
箱を開けると小判形の小さなチョコが4つ並んでいて、金色の文字で【人情】と書かれていた。
手紙には【人情チョコを送ります】と書かれていた。義理チョコにかけた商品だろうか。
バレンタインデーの朝、出勤する準備をしつつ、チョコを食べた。
駅に向かう道で、何か光るものが動いているのが見えた。
気になって近づくと、おばあさんが光っていた。おばあさんはごみ収集所を掃除していた。
「何かご用ですか」
まじまじと見ていたら声をかけられた。
「なんでもありません」
その後も電車で妊婦に席を譲ったスーツ姿の男性や、駅の構内で道案内をしている女性などが光っていた。
人情の厚い人が金色に光って見えるようだ。
人情の機微に触れた気がして清々しい気持ちで出社した。
しかし、職場に着くと光っている人は1人もいなかった。
箱を開けると小判形の小さなチョコが4つ並んでいて、金色の文字で【人情】と書かれていた。
手紙には【人情チョコを送ります】と書かれていた。義理チョコにかけた商品だろうか。
バレンタインデーの朝、出勤する準備をしつつ、チョコを食べた。
駅に向かう道で、何か光るものが動いているのが見えた。
気になって近づくと、おばあさんが光っていた。おばあさんはごみ収集所を掃除していた。
「何かご用ですか」
まじまじと見ていたら声をかけられた。
「なんでもありません」
その後も電車で妊婦に席を譲ったスーツ姿の男性や、駅の構内で道案内をしている女性などが光っていた。
人情の厚い人が金色に光って見えるようだ。
人情の機微に触れた気がして清々しい気持ちで出社した。
しかし、職場に着くと光っている人は1人もいなかった。
公開:18/02/13 01:31
北海道出身です。
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