流れ星製造機(後編)

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「コレさ」
「何これ?」
A3ほどの大きさの黒板にパソコンのキーのような四角いボタンがビッシリ。
「流れ星製造機」
「は?」
キョトンとするしかなかった。その反応に健太はニヤニヤする。
ボタンに浮き光る極小文字で何か書いてあるので目を凝らした。
フォーマルハウト。秋の一つ星の名前だ。
「押してみな」
「うん」
それを押してから二人で夜空を見上げ待つ。
その星の位置はよく知っていたが10秒ほどで光の筋となって流れた。
「す…げぇ」
「だろ?」
でも、流れてしまったらその星はもう。
「大丈夫さ。明日になると戻ってる」
なら安心だ。
アルタイル、カシオペア、知っている星や星座の名がズラリと並んでいた。
「…これは?」
アース…と書いてある。
「ヤバイだろ。これだけは怖くて押せないんだよ」
SF
公開:18/02/12 19:30

Kato( 愛知県 )

ヘルシェイク矢野のことを考えてたりします
でも生粋の秦佐和子さん推しです

名作絵画ショートショートコンテスト
「探し物は北オーストリアのどこかに…」入選

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「チェアー効果」入選

ありがとうございます

 

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