交換省

0
207

 希望すれば家族を交換できる交換省ができた。理想の子供を求める親が殺到して、気に入った子供を見つけるまで何度でも交換した。
 子供が育つ環境としては望ましくないが、虐待や貧困よりははるかにましなので苦渋の選択だ。

 A氏は交換省で何度か子供を交換し、とうとう理想の我が子を手に入れることができた。溺愛し、周囲にみせびらかした。

 ある日、交換省の執行官がA氏の家にやってきた。
「交換にまいりました」
「交換の依頼はしていない。やっと見つけた利用の子供なんだ」
「いえ、本日はお子さんの希望で親の交換です」
SF
公開:18/02/11 10:07
更新:18/02/11 10:17

一田和樹( バンクーバー )

小説を書いています。
Amazon著者ページ https://t.co/ZrGUiK7HaJ 
公式サイト http://ichida-kazuki.com 
ツイッター @K_Ichida
使用している写真は全て私自身が撮影したか描いたものです。

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容