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希望すれば家族を交換できる交換省ができた。理想の子供を求める親が殺到して、気に入った子供を見つけるまで何度でも交換した。
子供が育つ環境としては望ましくないが、虐待や貧困よりははるかにましなので苦渋の選択だ。
A氏は交換省で何度か子供を交換し、とうとう理想の我が子を手に入れることができた。溺愛し、周囲にみせびらかした。
ある日、交換省の執行官がA氏の家にやってきた。
「交換にまいりました」
「交換の依頼はしていない。やっと見つけた利用の子供なんだ」
「いえ、本日はお子さんの希望で親の交換です」
子供が育つ環境としては望ましくないが、虐待や貧困よりははるかにましなので苦渋の選択だ。
A氏は交換省で何度か子供を交換し、とうとう理想の我が子を手に入れることができた。溺愛し、周囲にみせびらかした。
ある日、交換省の執行官がA氏の家にやってきた。
「交換にまいりました」
「交換の依頼はしていない。やっと見つけた利用の子供なんだ」
「いえ、本日はお子さんの希望で親の交換です」
SF
公開:18/02/11 10:07
更新:18/02/11 10:17
更新:18/02/11 10:17
小説を書いています。
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ツイッター @K_Ichida
使用している写真は全て私自身が撮影したか描いたものです。
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