ショートショート10番勝負

　ショートショートを十日間続けて投稿する勝負が始まった。テーマは参加者の中からランダムに割り当てられた者が決め、24時間以内にテーマに沿った作品を投稿しなければならない。作品の質は問わず毎日投稿できた者が讃えられる。

　やがて十日間では脱落者が出なくなり、期間は二十日に延長された。そして次は1カ月になり、それから3カ月、半年と延びていった。

　気がつくとショートショート十番勝負は、三年以上を要する千番勝負になっていた。並行して十番勝負なども続けられたが、より長い勝負で生き残ることが書き手の目標になった。

　さらに千番勝負では足りなくなり、期間は延長され、気がつくと「より長生きし、死ぬまで書き続けられた者が勝つ」勝負になっていた。まさにサドンデス。
　「人生はショートショート集。１話は短いが人生は長い」
　その言葉のもとに世界中のショートショート猛者が今日も作品を書き続けている。