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若者の酒離れ、若者の煙草離れと若者の〇〇離れが叫ばれる昨今、嗜好品への課税の目減りが顕著だ。
少子高齢化もありそもそもの若者の数も減っている。
人数が一番多いところから税を徴収すべきではないか?
このような風潮の中「累年課税」の導入を唱える者が現れた。
年齢が高ければ高いほど税率が引き上げられる制度だ。
若手議員はこぞってこの税制に賛成し、併せて少子高齢化対策の有用性を唱えた。
健康年齢の低い高齢者を減税することで、社会保障費を抑える等二次的な効果も見出した。
中には祖父母が孫を可愛がるように「お年寄りから子供たちへのお年玉!」をスローガンにしようという者も現れた。
しかし、提案の時期が悪かった。
デジカメに飽きた若者がフィルムカメラに飛びついたのをきっかけに、ありとあらゆる物が復刻ブームで沸き立っていたのだ。
そこに便乗した高齢官僚が大蔵省を復活させ、累年課税の案はお蔵入りになった。
その他
公開:18/02/09 20:00

水田村(みたむら)

ご無沙汰しておりました。リハビリ中につき日記のようなものしか出ませんがよろしくお願いいたします。
Twitterアカウント(@mitamura2018)

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