少子高零化
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X太郎は嘆いていた。
モテぬことを嘆いていた。
嫉妬を隠さないので、周囲の人間はますます離れた。
だが、人間以外にX太郎を見守る者があった。
X太郎の守護霊である。
守護霊は見かねて声をかけた。
「おいX太郎よ。何を悲しんでおる。余に申せ」
X太郎は椅子から転げ落ちそうになった。
だが非科学的な存在にすら、X太郎は縋るしかなかった。
「お、俺だって、恋愛がしたい!結婚して子供が欲しいッ!!ス、スケベ心で言ってるんじゃないぞ!少子高齢化を解消するには、必要なんだッ!!」
「なるほど少子高齢化とやらが問題か。私利私欲でなく社会問題に目を向けるとは大した奴。その願い、叶えてやろう」
守護霊が合掌した瞬間、X太郎は魂が抜け床に転がり落ちた。
「高齢の者が多く子供が少ないのが問題らしいので、とりあえずこいつをあの世に送ったが、一人消えたぐらいでは焼け石に水。骨の折れる作業になりそうだ」
モテぬことを嘆いていた。
嫉妬を隠さないので、周囲の人間はますます離れた。
だが、人間以外にX太郎を見守る者があった。
X太郎の守護霊である。
守護霊は見かねて声をかけた。
「おいX太郎よ。何を悲しんでおる。余に申せ」
X太郎は椅子から転げ落ちそうになった。
だが非科学的な存在にすら、X太郎は縋るしかなかった。
「お、俺だって、恋愛がしたい!結婚して子供が欲しいッ!!ス、スケベ心で言ってるんじゃないぞ!少子高齢化を解消するには、必要なんだッ!!」
「なるほど少子高齢化とやらが問題か。私利私欲でなく社会問題に目を向けるとは大した奴。その願い、叶えてやろう」
守護霊が合掌した瞬間、X太郎は魂が抜け床に転がり落ちた。
「高齢の者が多く子供が少ないのが問題らしいので、とりあえずこいつをあの世に送ったが、一人消えたぐらいでは焼け石に水。骨の折れる作業になりそうだ」
ホラー
公開:18/02/08 23:39
バッドエンドが好き。
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