愛のUSBメモリー

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「好きです。付き合って下さい!」

同級生から渡されたのは手紙ではなくUSBメモリー。好きではなかった子だが、中身が気になってパソコンに差してみた。

「指定されたフォルダーは開くことが出来ません」

何度も試しても出るエラー表示。他のパソコンでやってみても結果は同じだった。

僕はやるせない感情を抑えきれず、女の子に言った。

「勝手に告白して、USBメモリー渡されて、見ろよって思ったから何度も見てるのに、開けないなんて、一体なんなんだ!!」

怒りまかせの口調は誰もいない教室へと響いた。女の子はきょとんとしたが、ゆっくりと答えた。

「私のこと気になってたでしょ? これからメモリーを開いて、一緒に作っていきましょ」

僕は彼女に無我夢中になっていた。
青春
公開:18/02/04 22:46

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