アンドロイド
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ある日、博士は新型アンドロイド、アリサを作った。その特徴は人間そっくりな事である。従来の関節剝き出しの物とは違い、体の表面を人工培養した伸縮性に富んだ皮膚で覆い、関節はスムーズに動くようになった。他にも人工知能の発達により今まで難しかった繊細な感情表現や滑舌が可能になった。人間同様、服を着替えるし、化粧もする。愛嬌もある。うっかり着替えを覗いた時は恥ずかしい仕草もみせた。モーター音も一切しないので誰もアンドロイドと気づく者はいなかった。開発から5年後、アリサは密かに量産化され人間になり替わり多くの仕事を行った。旅客機の運転、過疎地での治療および手術、老人の介護、ベビーシッター、弁護士、裁判官、税理士、料理人、作家、棋士、アスリート、漫才師、漫画家、画家、音楽家、俳優、護衛、農家などジャンルを問わず色々な方面で活躍していた。
一方、人間はアリサの命令に忠実に従う指示待ち人形になっていた。
一方、人間はアリサの命令に忠実に従う指示待ち人形になっていた。
公開:18/02/05 23:00
更新:18/02/06 01:14
更新:18/02/06 01:14
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