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「ねえX郎、ここ国道何号線?」
助手席のA美は、運転中の僕に尋ねた。
「0号線」
「はあ?」
「知らないの?幻の国道0号線を。午前0時ぴったりに現れるんだ」
「まーたX郎の茶番か!」
「まあ聞いてよ。0号線は、死後の世界へ続く道」
「ふんふん」
「走ってるのは、交通事故で亡くなった人達の運転する車」
「ほお」
「家に帰りたくて、皆国道0号線を走り続けてる」
「へえ」
「でも、いくら飛ばしても帰れない。0号線は環状線なんだ」
「はー」
「で、時々他の国道から生きた人間の仲間を呼ぶ」
「……」
「聞いてるか?仲間にするのは助手席にいる人間。運転席の人間は危ないというムダな気遣いだ」
「…」
「お約束で、連れて行かれた人間は二度と元の世界には戻れない。……おいA美、寝たのか?」
時刻は既に午前0時ちょうどになっていた。
眠いのも無理はないか。寝息ひとつ立てないとは、余程疲れてたのかな。
助手席のA美は、運転中の僕に尋ねた。
「0号線」
「はあ?」
「知らないの?幻の国道0号線を。午前0時ぴったりに現れるんだ」
「まーたX郎の茶番か!」
「まあ聞いてよ。0号線は、死後の世界へ続く道」
「ふんふん」
「走ってるのは、交通事故で亡くなった人達の運転する車」
「ほお」
「家に帰りたくて、皆国道0号線を走り続けてる」
「へえ」
「でも、いくら飛ばしても帰れない。0号線は環状線なんだ」
「はー」
「で、時々他の国道から生きた人間の仲間を呼ぶ」
「……」
「聞いてるか?仲間にするのは助手席にいる人間。運転席の人間は危ないというムダな気遣いだ」
「…」
「お約束で、連れて行かれた人間は二度と元の世界には戻れない。……おいA美、寝たのか?」
時刻は既に午前0時ちょうどになっていた。
眠いのも無理はないか。寝息ひとつ立てないとは、余程疲れてたのかな。
ホラー
公開:18/02/01 00:25
バッドエンドが好き。
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